潜在意識の世界では、「認識が変わりました!」という言葉をよく聞きます。
いわゆる「認識の変更」というものです。
「認識の変更」という言葉は、一体何を指しているのかについて考えてみたいと思います。
「認識の変更」という言葉は、大きく分けて二種類あると思っています。
その1・AからBへの認識の変更
例えば、「お金持ちになりたい」という願望があったとします。その願望を発生させるためには、貧乏という状態が必要です。つまり、「貧乏から金持ちになりたい」ということになります。
貧乏な状態でメソッドに取り組み、金持ちの状態になること、これが「AからBへの変更」パターンです。
認識が変われば、現実といわれる世界が変わる可能性は高いです。
「認識の変更」と聞くと、この「AからB」パターンを想像する人が多いと思います。
実際に、「認識の変更」という言葉を、この意味で使用している人が多い気がします。
その2・自分視点から世界視点への認識の変更
「世界=自分」という言葉がありますが、メソッドを実践していくと、自分という存在がゆらぎ、世界そのものの視点に立つことがあります。
自分が「認識そのものだった」ということに気づくこと、これが「自分視点から世界視点への認識の変更」パターンです。
チケットでは、いわゆる「(エゴとは)別の領域」と言われている視点であり、エゴを含んだ全てがある視点です。
そして、自分が認識そのものであることに気づいたのであれば、「認識の変更」という言葉には囚われなくなります。
願望などそもそもなかった、変わる認識などそもそもなかった、ということです。
まとめ
今回は2つのパターンに分けてみましたが、両方の認識は厳密に分かれているわけではなくて、両方の認識が混じり合って1つの認識になっている、とも言えるといえます。
同じ言葉でも、達人それぞれで違った意味で使っている場合があるので、どっちの意味の言葉なのかを考えてみると、認識の変更を理解する上でのヒントになると思います。