【気づき】「不安は実現しない」不安になったからといって、おおごとでもないんです。「不安になった」というのは、望む現実が実現してるのに、わざわざ否定しているだけです。その否定や抵抗をやめればいいわけです。

「不安なことを考えて苦しい」という人は、不安自体も苦しいけど、「その不安が実現するんじゃないか」ということで、さらに不安になってしまうようですが、それは違います。

「既にある」というと、「不安なことを想像したから、それも「既にある」ってことだよね」と誤解しがちだと思うんですが、不安は「ある」ではなくて、「ある」を否定してるものです。

「既にある」は、本当に、すべての可能性が、潜在的に存在するんだけど、それは「想像も出来ないくらいの、無限のあらゆる可能性です。
彼だけじゃなくて、まだ知り合ってもいない人との関係も含まれるくらいの、ありとあらゆる可能性です。

例えば、ラジオでいえば、ホワイトノイズの状態で、すべての周波数が存在してる状態みたいなものです。
どの可能性も、ただ偏在しているのだけれど、あなたがそれを受信しない限りは、ただのノイズであり、空気みたいなものです。

その全方向に散らばっている「あらゆる可能性の中から、あなたが彼を好きになって、「恋人関係になりたい」と望んだときから、「彼とうまくいく」現実だけが、すべての可能性の中から活性化されて、現象化するんです。
ラジオでいえば、「受信できた」ということになります。

じゃあ、不安なことを考えていたから、不安な現象を受信してしまったのか」というと、それは違うんです。
なぜかというと、あなたは「彼と恋人になりたい」という願望を持った時点で、「彼とうまくいってる現実」を選択し、チューニングしてるのです。
「彼とうまくいかないかも」とか、「彼には他に好きな人がいるかも」とかの不安は、「彼とうまくいきたい」という願望を持ったうえで、それを否定したものです。
そもそも、「否定」というのは、「ある」ものがないと、否定できないからです。

もしあなたが、「彼とうまくいきたくない」という願望を持ったのだとしたら、現状が「嫌いな彼から好かれて困ってる」とか、そういう状況でなければなりません。
そんな事実はないので、「彼とうまくいきたくない」というのは、願望として成立しません。

つまり、「彼とうまくいってる現実」が存在するからこそ、あなたはそれを受け取り拒否することができるんです。
だから、「彼とうまくいかないかも」という不安な想像は、「ある」ではなくて、「ある」を否定するものです。

「彼とうまくいってる」現実が真実で、あなたが見てる現実は真実ではなくて、真実を否定している「エゴのでっちあげ」にだまされてるんです。

ラジオでいえば、ちゃんと聞きたい放送を受信してるのに、耳をふさいで、自分の不安と対話してる状態であって、思いっきり抵抗してる状態です。

エゴがなぜ真実を否定してるかというと、エゴは「ない」を「ある」にする過程をでっち上げることが習性なので、そういう見方しかできないんです。

だから、あなたがエゴと一緒になって、「ない」を「ある」にする経験をしようとすれば、エゴは分離なので、「叶ったり叶わなかったり」の範疇でしか、実現はありません。

あなたが、そのエゴの習性を、「ただそういうものなんだな」という見方が出来れば、「ない」を「ある」に変更する」という、モノの見方を超えた見方ができます。

すなわち、「もう叶っている」ということがわかるようになります。

「エゴにだまされてる現実」を、「不安が実現した」というように見ることも出来ますが、それも、「ない」を「ある」に変更することを前提とした「見方になります。

だからあなたが、「叶ったり・叶わなかったりはもう嫌だ」と思うのなら、そろそろ、エゴにだまされてることに気づいて、真実のほうを見てみるといいんじゃないでしょうか。

というわけで、不安は実現しません。
不安になったからといって、そんなおおごとでもないんです。
「不安になった」というのは、望む現実が実現してるのに、わざわざ否定しているだけのことなんです。

だから、その否定や抵抗をやめればいいわけです。
「あ、不安になってるなー」くらいの感じでもいいし、不安の声を聞いてあげてもいいです。
自分に合うやり方で、その不安と向き合ってみれば、抵抗してる力が抜けてくるんじゃないかな。

とりあえず、「不安は実現してしまう」という理解をしてしまうと、「不安になっちゃいけない」となってしまい、余計に不安が増幅すると思うので、「不安は実現しない」というのがわかれば、少しは安心できるのではないでしょうか。