【投稿】「自分はもともと完全な存在である」本当の自己肯定感というのは、良いも悪いも超えて、自分という存在は、この世でたったひとりの尊い完全な存在なんだということを思い出すことです。

以前の自分は、自分が置かれている状況に、毎日押しつぶされそうでした。
周りの状況や条件が悪くて、笑うことさえできない日もありました。

「おまえはいらない存在だ」、「消えたほうがいい」と、頭の中で誰かが言っていました。
その度に頭を抱えて、「苦しい」とうずくまっていました。

そんな自分が、自己肯定感を100％持つことができるようになったのは、ひとつの気付きがあったからです。

その頃の自分は、よく深夜に散歩をしていましたが、その時は、星と自分しかいない気分になりました。
星の煌めきを見ていると、日中に感じている「苦しい状況や条件」というのを、一時的に忘れることができたのです。

今までの自分は、苦しすぎて、すぐに怒っていて、常にピリピリしていましたが、「こんなのは本来の自分じゃない、条件に圧迫されて自分が歪んでいるんだ」と思った時に、「じゃあ本来の自分ってなんだろう」と思いました。

そして、「境遇や条件に圧迫されていない状態が、本来の自分なんだ」ということに気づきました。
この気づきがあってから、心がとても楽になったのです。

「本当の自分はここにいない、ここにいるのは表面上の自分だ」というのがわかったのです。
境遇に圧迫されていない自分とは、愛とか魂とか、そんなふうに感じました。
「境遇を持っていない」ということは、「時間や空間がない場所にいる」ということです。

そして、環境や条件に圧迫されていない自分を」本体だ」と思って過ごしました。
そうすると、少しずつ、自我の悪い思考に騙されなくなっていきました。
「魂」とか「愛」というのは、目には見えないものですが、それを「自分」だととらえるようになったのです。

それからは、すごく楽で幸せでした。
今までは、環境に押しつぶされて、自分を無価値だと感じることが多かったのですが、周りの環境や条件から「自分」を切り離して考えると、自分の中にパワーが溢れてきました。
自分の実体は、目に見えない無限のものであり、スピリットであり、すべてのものを潜在的に持っている宇宙そのものだということがわかったのです。

「自分は最初から素晴らしい存在なのに、自分の悪い思考で曇らせてしまって、自分の幸せや力を塞いでいただけだった」ということです。

自分で自分を認めることができるようになったので、「他人に認めてもらいたい」という感情がなくなりました。
すでに自分を素晴らしいと思えるから、他人の価値も認めることができるようになり、みんなはじめから完全なスピリットだということがわかりました。

この感覚は、自己肯定感を上げようとか、ポジティブに考えようとかそういう類いのものではありません。

自分を本当に大切な存在だと感じると、涙が出てくるはずです。
今までは他人の意見を採用して、自分を悪く思ってしまってごめんね」と思ったりもします。

すると、胸のあたりが温かくなって、楽になる感じがします。
その時に、自分を愛しているということがわかるはずです。
その愛で、世界全体をくるんでしまっています。
そして、自分は宇宙という「愛」の中に生きることができるようになりました。
無条件の幸せや、「無条件のオッケー」が理解できるようになり、良いも悪いも全部丸ごと受け入れることができるようになります。

この話を聞いただけでは、腑に落ちない点もあるかもしれません。
なので、星が出ている夜は、星を見上げながら自分の命のことを考え、感じてほしいと思います。
夜空や宇宙を見上げていると、この気持ちはいつかわかる日が来ると思います。
美しい星達は、自分が死んだあともずっと輝き続けます。

自分も、自分の愛する人たちも、大好きなあの人も、大嫌いなあの人も、一度も逢うこともない人たちも、時の流れの中で、みんな居なくなるんだなぁ、と思った時に、自分もみんなも、急に愛おしくなりました。
自分を愛せる人は、命の儚さと、命の尊さを感じているのです。
そして終ることのない命の根源に触れるのです。

すべては、同じひとつの源泉から生まれて来た多様な神の表現だということに気付きます。
私たちの実体は、生まれることも死ぬこともない、「純粋なエネルギー」、つまり「愛」だということに気付きます。

まるで、無限なる本当の自分が、人間である自分のドラマを鑑賞しているみたいなものですね。
「愛」こそが現実で、あとは時の流れの中で変わって消えてゆく蜃気楼です。

あなたが「自分はいなくてもいい」とか、「自分には価値がない」とか思った時に、とても悲しくなるのは、自分自身が本当は大切な存在だということを」知っているからです。
あなたの存在価値よりも重要な、「境遇」や「条件」などありません、あなたの存在のほうが、遥かに重要なのです。
本当の自己肯定感というのは、自信をつけるとかではなくて、「良いも悪いも超えて、自分という存在は、この世でたったひとりの尊い完全な存在なんだ」ということを思い出すことです。