あなたは現実という世界の主人公ですが、自分の世界を創っているただ一人の存在です。
人は潜在意識にある「観念」で自分の人生を作り出しています。
例えるならゲームに組みこまれたプログラムと同じようなものです。
ゲームは最初にプログラムを組む作業があって、私たちが今楽しく遊べるわけです。
人生にもプログラムが組まれていて、それに沿って成りたっているのです。
ゲームにおいての見える領域は、キャラクターがジャンプしたり、物語を進めたり、ボス戦に挑んだりです。
そして、キャラは成長したり、新しい剣や魔法や、舟を手に入れて「新しいことができるようになります。
見えない領域に組みこまれているプログラムがそのゲームの世界の秩序となっています。
ゲームの世界のプログラムはプレイヤーには見ることができません。
ゲームの世界の秩序を作っているのは、ゲームの主人公には見えないプログラムなのです。
その物語の中を生きるゲームの主人公はプログラムで作られた世界を生きているとは思いもしないでしょう。
このことは、潜在意識の中にある観念が人生を創っていることに似ています。
人も観念というプログラムで動いています。
ただ、人の場合は本来プログラマーである自分が、「その立場を忘れているので、思い通りのプログラムが組みこまれて動いている」というわけではありません。
マリオであっても、ドラクエであっても、ゲームにはプログラムを組みこんだ人がいます。
クリアした後にディレクターとかプログラマーとかの名前がエンドロールに流れますよね。
ですが、人の場合は、いつの間にかプログラムが組みこまれていることが多いのです。
無自覚のうちにプログラムができてしまっても、本人も気づかないことが多いのです。
小さい頃に親に教わった事や、友達との会話などの出来事の中で、自然にプログラムが形成されています。
プログラムがある場所というのは、目には見えません。
それは、観念情報として潜在意識に記録されています。
その結果、自分とは「こういう人である」という観念を持つことになります。
ゲームの場合、プログラムの記述に間違いがあると、ゲームがしっかり動きません。
見えない領域であるプログラムがおかしいと、見える領域であるキャラの動きがおかしくなったりします。
プログラムの内容がおかしいと、バグだったり、エラーでゲームの読み込みができなかったりします。
ゲームは、時々アップデートなどで修正されますよね。
そうすると、正常にゲームをプレイすることができる訳です。
ここで、ひとつの式があります。
「プログラムの内容=ゲームの内容」という式です。
プログラムの内容とゲームの内容は同じになります。
素晴らしいゲームは、プログラムの内容も素晴らしいということです。
逆にプログラムの内容が酷いと、いわゆるクソゲーと言うものになります。
バグが多かったり、敵が強すぎたりしてゲームバランスが崩れてしまうのです。
ですが、これは人生も同じことなのです。
人生に組み込まれたプログラムの内容が悪いと、人生にバグやエラーが頻繁に起こってしまいます。
エラーやバグは、人生でいえば、人間関係や経済関係、健康のトラブルだと言えます。
「観念プログラムの内容が人生の内容である」ということがいえます。
幸せなプログラムを脳に持っている人は自動的に幸せな人生になるのです。
人生がプログラムだと考えれば、人間にも「見えない領域がある」ということが理解できるでしょうか。
そして「人生の質は、プログラムの質で決まる」ということが理解できると思います。
人生の中でトラブルが多い場合、人はそのトラブルの対象に働きかけてトラブルを解消しようとします。
それでトラブルが解消できる場合もありますが、根本的な解決にはなっていません。
なぜならそのトラブルを発生させてしまった原因であるプログラムという観念を変えていないからです。
悪い考え方はトラブルを起こしやすいのです。
それはプログラムがおかしくて、人生にエラーが出ている状態です。
自分のことを、人と比較してしまう人は、脳内に「人より優れていることが大事である」と言うプログラムが隠れています。
なので、人と比べるように潜在意識に動かされているのです。
誰かと比べて自分の立ち位置を決めていると、自分の価値が変動してしまい、落ち着くことができません。
潜在的に隠れているプログラムを「人それぞれ違ってていいんだ」というものに修正すると、人と比較する癖は治ります。
「人それぞれ違ってていいんだ」というプログラムを元に行動することで、すごい人が周りにいても劣等感に悩むことがなくなります。
ゲームのバグであれば、「プログラムを直そう」ということになりますが、人生に関しては、出来事そのものをいじりまわして「改善しようとする人がほとんどです。
人生のバグ、エラーも、考え方、つまり、観念を正常になおす必要があるのです。
プログラムとは、ゲームの内容であり、キャラの行動であります。
それを人間に当てはめると、プログラムとは、人生の内容であり、自分の行動であります。
プログラム次第では、RPGでも、レベルの上がらない主人公を作ることができます。
レベルが上がらないRPGは、遊んでいても楽しくありませんが、同じ行動ばかりを繰り返してしまい、苦しいのにも関わらず、ずっと同じ場所にいてしまう人は少なくないと思います。
「新しい大陸にいる自分」というプログラムを脳に書き込まなければ、新しい行動を取ることができず、現実は変わらないのです。
自分に対するプログラムを書き換えることができれば、自分の感じ方が変わり、行動も変わるのです。
観念プログラムが変われば、自分の感じ方が変わります。
日々の生活の中から脳が収集する情報が変わります。
いままで怖かったものが怖くなくなったりします。
自分の感じ方が変われば、自分が取れる行動が変わります。
自分の行動が変われば、現実も自然に変わります。
現実が大きく変われば、人格にも変化が起こります。
「人は生きている中でプログラムが自然にできてしまう」と言いましたが、それが良いプログラムであれば、その人は生きやすいですが、人から「お前になんか無理だよ」と言われた後に、自分でもそう思い込んでしまうと、それが自分の人生のプログラムになってしまいます。
プログラムは観念であり思い込みのことです。
事実ではなく、事実だと思っていることです。
新しく、「自分にとって良いと思われる観念プログラムを脳に入れればいいんだ」と思っても、新しい考え方というのはなかなか入ってくれません。
「私は素晴らしい」というプログラムを入れたいと思っても、「いや、お前は素晴らしくないだろ」とエゴが言ってきます。
どうすればいいのかといえば、いままで持っていた観念を疑ってみることが大切です。
新しい観念を強引に入れるのではなくて、古い観念を捨てるという感じです。
事実だと思いこんでしまっている事は、「自分がそういうふうに思っているだけだ」ということに気付くことができませんが、自分の中にある思い込みに気付いていくことが人生を変えるポイントになります。
実際には、ダメな人はひとりもいません。
ダメだと思い込んでいる人がいるだけです。
そう思い込んでしまうと、能力や魅力が発揮できない状態が「現実に表れてきます。
それは、自分を制限する誰かの発言や出来事を、事実だと思い込んでしまう、トリックに引っかかってしまっているのです。
それが思い込みだと気付くには、自分が不快な思いをした時に、自分に問いかけてみる事が大事です。
「今、どんな考え方を持っているから、自分は不快な気分になったんだろうか」と自分を観察してみるのです。
そうすれば、自分を否定する考えや、他人のせいにしている観念プログラムが見つかるはずです。
それは思い込みにすぎず、あなたはダメでもないし、今の状況は他人のせいでもありません。
「それが事実なんだよ」というように、あなたが譲らないのであれば、プログラムは変わらずに、これから先も、「今までと同じ人生を歩むことになります。
一度立ち止まってみて、「自分がそう悪く考えているだけではないのか」と問いかけてみてください。
固定されている意味などないのです。
トリックに引っかかっていることに気付こうとしてください。
世間が見ている「あなたはこういう人」という洗脳から目を覚ますのです。
自分を計る数値もラベルも、トリックにすぎません。
「これって自分の思い込みだな」と気付くことができれば、今までの感じ方や、行動パターンを作っていた観念を変えることができます。
ゲームができる前、プログラムが書かれる前は、何もない「まっさらなモニター画面があるだけでした。
これから先も、新しいゲームがたくさん出て来ますが、プログラマーが「まっさらなモニター画面に書く内容次第で、どんなゲームも具現化します。
そのために必要なのは、アイディア、つまり、意図です。
スーパーマリオもドラクエも、ゲームの生みの親のアイディアがなかったら、まっさらなモニター画面の中にずっと埋もれていたでしょう。
ここで注目してもらいたいのは、潜在的にまっさらなモニター画面の中に、無限のゲームの世界が入っているということです。
何故なら、何もプログラムが書かれていないまっさらなモニター画面の中には、無限の可能性があるからです。
人生もそれと同じように、まっさらな状態で人は生まれて来ました。
脳内データにはなにもなく、記憶もない状態です。
持って生まれた特徴とかはあるかもしれませんが、赤ん坊というのは、基本的に、どんな世界でも生きられる可能性を持っているのです。
人は無限の可能性を持って生まれて来ました。
ですが、成長してゆく過程で、無限の可能性はどんどんしぼんでいってしまうのです。
誰かの意見を受け入れてしまうことによって、制限された自分を自分だと思い込んでしまうのです。
その「制限付きのあなた」というのは、事実ではなくて思い込みにすぎないのです。
この思い込みに気付いていけば、肩書きや立場、条件を持たない自分にも気付くことができます。
自分を表す数値や、ステータスを持たない自分が、確かにいるということがわかるのです。
キャラづけ、ラベルづけされてない自分がいるということです。
その自分を説明してほしいといわれても、曖昧な言葉でしか表現できません。
何故なら、それには形が何もないからです。
ですが、これが本当の自分の実体です。
その状態は、何もない状態であり、それと同時に、「無限に在る」の状態です。
まっさらな・モニター画面と同じように、何もないため、そこは潜在的にすべてを含んでいる領域なのです。
この領域に気付くことができれば、今の自分に関するプログラムの書き換えが可能になります。
何故なら、この領域というのは、制限するエゴがはいれない領域だからです。
無制限で無条件の領域なのです。
要するに、生まれた時と同じように、「無限の可能性がある状態になります。
「自分は引っ込み思案」だったから今まで引っ込んでいたけど、「自分は引っ込み思案」だとプログラムされていたから、いつも引っ込むようになっていたんだ」ということが理解できるようになります。
脳内にあるプログラム通りに行動していただけだったのです。
自分自身で、自分のプログラムを再構築できるのです。
あなたの世界は、あなたの思い込みでできているのです。
あなたの立場とか、条件とかに関係なく、あなたは素晴らしいというのが真実です。
逆にいえば、立場や境遇、条件を付けて自分を見てしまうと、一部の人を除けば、自分を素晴らしいとは思えなくなります。
そして、その一部の人も、状況の変化で自分の価値が変わることを恐れています。
「自分は素晴らしい」というプログラムに書き換えることができれば、その新しいプログラムを元にした行動パターンを「無意識に取るようになります。
潜在意識にある思い込みの違いによって、人の足を引っ張ったり、人を元気づけたりなど、人間性が大きく分かれるのです。
世の中には、犯罪者もいれば、たくさんの人を癒し導く人もいます。
この違いが生まれるのは、心の中にある「思い込み」と言う名の「観念プログラムの違いなのです。
極端な話を言えば、犯罪者も、心の中のプログラムが良いものに変わったら、愛に溢れる人になってしまうのです。
そしてそれが、彼らの本来の姿でした。
彼らは、被害妄想の人格に同一化し、幻の人生を生きてしまったのです。
実際には、あなたに、新しく上書きしないといけないポジティブなプログラムはありません。
あなたは既に満たされていて、無条件で素晴らしい存在だというのが絶対の真実だからです。
このことは、もはや観念プログラムではなく、宇宙の真実として、はじめからあなたに備わっているものです。
邪魔な思い込みに気が付いて、それを取り除いてゆくことができれば、本来のあなたの素晴らしさがこの世界に徐々に現れてきます。
何故なら、本当の私達は、宇宙の根源エネルギーである愛であり、意識そのものだからです。
あなたは、立場や境遇、条件と言った時間の流れで変化する、ちっぽけな存在ではありません。
そのことを忘れないでください。
自分を、立場や境遇、条件で観なければ、「自分は愛の存在で、生きているだけで価値がある」ということを思い出すはずです。
完全で、自由で、幸せな存在のあなたが、本当のあなたなのです。
自分を素晴らしいと思えるようになれば、あなた本来の能力を発揮し、魅力を放つようになります。
恐れの思考に囚われなくなり、新しい事に挑戦できるようになります。
不足を埋めることが行動の動機ではなくなり、愛が行動の動機になります。
そうすれば、自然と人生が素晴らしい方向に向かうようになるのです。
本動画の内容は、「達人に学ぶ潜在意識」に送って頂いた内容を音声化したものになります。
※テキストを音声化するにあたって編集作業を加えていますのでご了承ください。
<体験談の投稿者であるアマザトさんのチャンネル>
https://www.youtube.com/channel/UCNKg41FlIbuFzCeU-HagSGw