【気づき】「何かをする”私”はいない」願望は、「私」がコントロールすれば、変幻自在に、実現させることができると言っている達人は、偽物です。なぜなら、そもそもの「私」というのが幻なんです。

認識には、変化の過程があります。
最初の認識は、「行動しないと、現象を起こせない、変えられない」という認識です。

その次の認識は、「行動ではなくて、何を思っているかが大事なんだ」という認識です。

最後の認識は、「行動することや、何を思うかが大事だと思っていたけど、私なんてどこにもいないじゃん」、「何かをする「私」なんていないじゃん」という認識です。

「私」だと思っていた「私」というのは、勝手に行動して、他人も勝手に行動して、社会現象も、天変地異も、勝手に起きては、勝手に消えての繰り返しで、「私」とは何にも関係ないんです。
引き寄せの法則は、コントロールするものじゃなくて、「暖かくなれば氷は溶けるし、灯油に火を付けると燃える」というのと同じことで、勝手に決まっている、この世の仕組みです。

太陽が西から登り、東に沈むことを、「私」が決めることも、変えることもできない」というのと同じことで、引き寄せの法則も、「私」がそのとき、心の底から何を願っているのかも、実際に何が起きるのかも、「私」には何にもコントロールできないじゃん、なーんだ、楽ちんじゃん」という感じです。

だから、「願望は、「私」がコントロールすれば、変幻自在に、実現させることができる」と言っている達人は、偽物です。
なぜなら、そもそもの「私」というのが幻なんです。

こういうことを私が言ったとしても、「好きな人と結ばれたい」とか、「病気を治す方法を知りたい」と思っている人には、意味がないというのは分かります。

最後に、救いの言葉になりますが、願望が実現するかどうかを、「私」はコントロールできないと言いましたが、「願望が実現しない」ということは言いませんでした。
なぜなら、「私」には願望が実現するのかしないのかなんて、分からないからです。

投資をしている人なら分かると思いますが、将来どんなチャートになるかなんて、一日先も全く分かりません。
もしも、それが分かると言っている人がいたら、ただの嘘つきなので気を付けてください。

だから、実現するかどうかというのは、願望実現のタイムリミットが来るまで、どうなるか分かりません。

そして、「コントロールできない」ということは、「結果が出るまでなんにも出来ない」ということではないです。
その時その時に、できることができるでしょう。
ある時には、満足いくほど努力できるかもしれませんが、ある時には、何もしないで寝てしまうこともあるでしょう。
でもそれが、「私」にできる最大限というか、唯一のことであり、最善なんです。

そして、その結果として、願望が実現するときもあれば、しない時もあります。

「願望は必ず叶う」と言われていますが、「私」の願望が必ず叶うというわけではありません。
ワンネスと言われている本体が決めたことは、恐らく実現します。
私が「恐らく」と言ったのは、起きることがすべてであり、どうして起きたのかとか、そういうことは、結局誰にも分からないからです。