
「絶対的な愛の領域」というのがあるのですが、この領域は五感では感知できないところにあります。
このスピリットの領域に気付けば無条件の幸せの中で生きることができます。
そのためには外側から来る悪い情報をいかに真に受けないでいられるかが鍵となってきます。
外側とは他人の意見やメディアなど、情報や常識や経験からくるものです。
間違った情報を真実だと受け入れてしまうことはよくあります。
世間の意見や他人の意見に本来は力はありませんが、「外側のものに力がある」と言う観念があるので、影響を受けてしまうのです。
外部からの情報は中には良いものもありますが、多くのものは否定的な情報であったりするので、それが潜在意識に入る悪い暗示となってしまうのです。
もちろん良くない情報を受け入れたら、良くない暗示として作用して、良くないことが現象世界に現れます。
あなたの世界はあなたの観念によって映し出されています。
「君はダメだ」などの言葉を受け入れることは自分の未来を制限してしまうことになります。
嫌な言葉を言われて頭の中にその言葉が響いて、苦しんでいるときに、多くの人がやってしまうことはその嫌な言葉を消そうとすることです。
これらの嫌な外側の出来事を思い出している時、それは現実ではなく、思考としてあなたの頭の中にだけあるのです。
「消えろー、やめてくれー、消えてくれー」などと、嫌なことを相手にしてしまうと、消えるどころか逆に大きくなるのです。
ここで大切なのが、嫌な出来事は現実ではなく、自分の思考に過ぎないと言うことです。
悪い考えを相手にするのは、自分の中に火の玉を育てるようなものです。
相手にすれば相手にするほどリアルに感じられて来て、自分を焼く、苦しい感情になって来ます。
こういうマイナスの考えは害しかないのですが、大事なのは相手にしないことです。
真に受けないと言うことです。注目すると、思考は大きくなります。
例えば、迷惑メールが来た時のように、悪い考えをスルーする感じです。
迷惑メールが来ても、内容を間に受けて、「消えてくれー、返信どうしよう」などと苦しまないはずです。
あなたも迷惑メールの内容をうのみにしないで、スルーしていますよね?
真に受けないで流すとはその感じです。
実際あなたは、日々の中で、あなたにとってどうでもいいことは、すぐに頭の中から流れ消えてゆきます。
嫌な出来事に直接苦しめられているのではありません。
嫌な出来事に対するあなた自身の思考の反応に苦しんでいるのです。
現実があなたを落ち込ませているのではなく、ネガティブ思考に囚われているから落ち込むのです。
幸せに生きている人は、頭の中の不快な考えを真に受けないで、流すことができているのです。
嫌な考えをスルーできれば、ポジティブに考えようとしなくても自然と良い気分が出てきます。
思考は流すことができると知っているか知らないかで、生きやすさが格段に違ってきます。
悪い考えは頭に残りやすいかもしれませんが、悪い考えは本当はとても弱いものです。
何故この弱いはずの悪い考えが強く見えてしまうのでしょうか?
それはあなたの頭の中で悪い考えに力を与えて大きくしているからです。
オバケみたいなものだと思っていただければわかりやすいと思います。
大人になっても多くの人は実体のないものに力を与えておびえているのです。
そして大人版のオバケは結構やっかいなのです。
それは不安や後悔といった、頭の中だけに住む亡霊です。
子どもはオバケを怖がりますが、本人にとっては現実的な恐怖の感情で苦しみを感じています。
大人が「オバケなんかいないんだよ」と教えても、子どもは本当にいると信じ込んでいるために、納得できません。
ですが、何かをきっかけにこの子どもがオバケは自分の心の中にある影だと気付く時が来ます。
自分が怖いと思っていたから、オバケが本当にいるように見えたんだな」という気付きですね。
ところが、大人も同じようなことをやっているのです。
例えば、「この支払いができなかったらどうしよう」、「嫌われたらどうしよう」、「この先どうなるんだろう」、などの考えは、大人版オバケです。
これらは感情に繋がなければ力のないただの思考ですが、考え続けて怯えていると、本当にそう思えてきて、怖くなってきます。
オバケと戦わないでください、オバケを恐れないでください。
その正体は実体のない影です。
注目するとその対象はあなたの中で拡大します。
そして思考は長期間持っていると感情エネルギーになり、現実化を引き起こしますが、感情に繋がなければ力のないただの雑念なのです
そのまま怯え続けていると現実になりやすくなってしまいます。
これらは現実ではなく、頭の中にしかない単なる思考なのです。
幸せな人の頭の中にも悪い思考は出て来ますが、いちいちそれに構わないのですぐに流れて消えているのです。
頭の中にネガティブな考えが出てくるのは仕方がありません。
人間の脳は自分を守ろうとする働きがあるので、そういう考えも出てくるのです。
その時に、それは単なるひとつの思考だと思えないと、悪い考え方に飲み込まれて苦しくなってしまいます。
何か悪い考えが浮かんだ時や嫌な言葉を言われた時に、単なるひとつの意見だと捉えることができれば、苦しい感情や不安の感情は発生しません。
悪い思考が頭の中で出て来たとしても、感情に繋がらなければなんの苦しみも出て来ません。
嫌な考えが来たら流すのです。
河の流れをボーっと見ている感じで頭の中に浮かぶ考えを観察するのです。
思考と感情に遮断膜を入れるのです。
良い・悪いの判断を入れずに、流れる思考を見てゆきます。感想を抱かずに、ただ見ているような感じです。
嫌な考えや、ネガティブな考え、不安などは無関心状態にしておけば大きくならず、しばらくすると消えてしまいます。
悪く考え続けるのは、自分の中に火の玉を育てるようなもので、火の玉を大きくしてゆくと自分が苦しむのです。
思考を観察して流してゆけば、火の玉は大きくならずに消えてしまいます。
ネガティブな考えや誰かの嫌な意見を頭の中で育てないでください。
間に受けずに、ただ観察者の立場で、無関心でいるのです。
「ふーん」と思考を眺めていれば、誰かの不快な発言だろうが、嫌な出来事だろうが、流れていずれ消えてゆきます。
それを実際試してみるとマイナスの考えを受け流すことができるのだと自分で気づきます。
大人版のオバケも長期間怖がっていると本物に見えて来て本物になってしまいます。
ですが、スルーしている限り悪い思考のオバケはなんの力も実体もない無害なものです。
ですから、悪い思考はスルーしてください。少し遠くから思考を観察している感じです。
なんの判断もしないでただ思考の流れを見ていると、そのうち簡単に、思考と自分の間に距離を取れるようになれます。
その時に完全に今に存在することになります。
あなたを苦しめるものは過去や未来の事ですが、過去と未来は実際にあるワケではなく、今の考えなのです。
今に存在することによって、過去と未来の幻影はあなたを苦しめることができません。
その時にあなたは、思考の影響を受けないポジションに自分の本体を見つけるのです。
思考の影響を受けない場所は、無条件の幸せの領域であると気付くことになります。
その絶対的な愛の領域にいることができれば、安心感の中ですごいパワーが溢れ、本当の意味で、幸せな人生を送ることができるようになります。
本動画の内容は、「達人に学ぶ潜在意識」に送って頂いた内容を音声化したものになります。
※テキストを音声化するにあたって編集作業を加えていますのでご了承ください。
<体験談の投稿者であるアマザトさんのチャンネル>
https://www.youtube.com/channel/UCNKg41FlIbuFzCeU-HagSGw