願望実現の世界では、「コントロールを手放せ!」ということがよく言われています。
例えば、大好きなあの人と恋人になりたいという願望があったとします。
あなたは、その好きな人に好かれるために、あの手この手でその人をコントロールをしようとしますよね。その人に好きになってもらうためにオシャレをしたり、無理やり笑顔をつくったり、さりげなく目配せをしたりします。
それはなぜでしょうか?
それは、「現実を思い通りにコントロールしたい」からです。
結果的に、あなたがその人と付き合えるようになるかはわからないです。もしかしたら、その相手といい感じになるかもしれません。
しかし、相手をコントロールしたいという欲求は、あなたと相手の関係を徐々に蝕んでいきます。
では、コントロールをしようとしなければうまくいくのでしょうか?
しかし、結局それも同じことです。あなたはコントロールをしたいがために、コントロールをしないようにしているわけで、結局は同じことです。
ではどうすればいいのでしょうか?
どうやったらコントロールできるのか、あなたは方法を探していますが、コントロールする方法などありません。
現実がコントロールできないなんて、あなたは受け入れたくないだろうと思います。
現実は、映画のスクリーンによく例えられます。
スクリーンにはすでに映画が映されてしまっているのに、それをあれこれ変えようとして、あなたは苦しんでいるわけです。
とりあえず、現実がコントロールできないことを受け入れられれば、あなたはもうコントロールすることに悩まされることはなくなります。
本来は、コントロールをしなくてもうまくいきます。
というか、コントロールをしないからうまくいくのです。
なので、コントロールをしようとしている自分に気づくだけでいいのです。
コントロールしようとしている自分に気づくだけで、コントロールしたいという欲求からは開放されています。
あなたはホッと一息ついて、映画を楽しむことに集中するようになります。
もしかしたら、映画の途中には怖いシーンや悲しいシーンがあるかもしれませんが、映画は淡々と進行していくでしょう。
コントロールすることをしなくなったあなたは、現実という映画を安心して楽しむことができるようになります。